文法用語について |
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1、名詞の格 |
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サーミ語の名詞は7つに格変化します。それぞれの格について簡単に説明しますと、以下のようになります。 |
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主格 主語になるときの形
属格 英語でいう所有格『〜の』
対格 目的語になるときの格『〜を』
入格 『〜へ向かって』『〜の中へ』の意味の格
位格 『〜の場所で』と言う意味の格
共格 『〜と共に』という意味の格
様格 『〜と言う状態で』という意味の格 |
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原則として属格と対格は同じ形になります。
そのため解説本文では、属格か対格かは、その単語が既に出てきたかどうかに
関係なく必ず指摘しておきました。 |
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2、形容詞について |
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補語になるときの形を『叙述形』、名詞を修飾する時の形を『修飾形』と言い、それぞれ違う形になります。 |
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3、条件法 |
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英語で言う仮定法のような動詞の使い方の事です。
現実と異なる家庭、願望・危惧などの主観的ニュアンス_付加、婉曲・敬語表現など、
基本的には英語と同じような使われ方ですが、『サーミ語の基礎』によると、
条件法の用法は『話者によって異なり(!)、非常に複雑』だそうです。
『大森林の伝説』にも、どう言う使い方をしているのか
私には良くわからない条件法がいくつか出てきました。 |
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アルファベットの読み方について |
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サーミ語には英語には出てこない特殊文字がいくつかあり、
それらのフォントがないために似た文字で代用したものがあります。それは以下のものです。
aの上に‘がついているもの(『アー』という音を表す)をaで代用
cの上にvがついているもの(『チャ』行の子音をあらわす)をcで代用
dの縦棒に横棒をつけたもの(「英語のthの濁る音の子音をあらわす)をdで代用
sの上にvがついているもの(『シャ』行の子音をあらわす)をSで代用
zの上にvがついているもの(『チャ』行の子音をあらわす)をzで代用
英語と読み方の違う文字には次のようなものがあります。
b・d・gは濁らずパ・タ・カ行の子音を表します。ただし語中のdは英語の濁るthの子音を表します。
また、アンゲリン・テュトットのメンバー達はbをバ行として発音する場合が多いようです。
c・zはツァ行の子音を表します。
jはヤ行の子音です。 |
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ほかにも複雑な規則がありますが、とりあえずDear Friendsに収録された詞を読むには
これだけ知っておけば平気です。 |