どうも、Tiberiusです。
コンサート、すばらしいの一言に尽きます。
私は運良く二階席でしたので、オケの生音が比較的とどく位置で鑑賞する事が
出来ました。
以下、演奏についてです。
まずはLiberi Fataliです。
私はこの曲を生で聴ける感動にいきなり涙があふれてきました。
前日の夜、演目にあがることを期待して予習しておいたので、
ラテン語の歌詞も暗記していたため、頭の中でコーラスと一緒に歌いながら(笑)
生オケならではの迫力に身を委ねていました。
惜しむらくはPAが上手くないためにスピーカーからの音が
少々割れていたりしたことです。
続いて愛のテーマです。あの甘い旋律がオーボエによって奏でられて
弦の音がそれを包み込んでいく、なかなか良いアレンジでした。
次はFF1、2、3からのメロディーです。
プレリュードがハープで奏でられました。
あの曲はしきりに転調するため、ハープのペダルをしきりに切換える作業が必要になります。
ハーピストはさぞや大変だったことでしょう。
まさに水面下の白鳥の足のような状態でしょう(苦笑)。
ついで1のメインテーマ、マトーヤの洞窟、3の水の巫女エリア、
チョコボ(おそらく2?しかし後半のメロディーがあるので実は4以後ではとの説が。)、
2の反乱軍のテーマ と続きます。印象深かったのは、
フルートで吹かれることの多いエリアのメロディーが、
クラリネットによって奏でられていたことです。
クラリネットの、柔かな音色であのメロディーが響いた時、
うーん、やられた、と思いました。
フルートの儚げな感じとはまた違う、血の通った生身のエリアという感じでした。
そしてワーグナーの様に金管楽器が勇壮に活躍する反乱軍のテーマにはしびれました。
交響組曲のコーラスともまた違う趣で、非常に胸を熱くさせる音楽になっていました。
続いてエアリスのテーマ、8のバトル音楽、ティナ_テーマと続きます。
エアリスはやはり涙腺を刺激する音楽です。
ことに、指揮者の方(大のFFファンだそうです)はこの曲に思い入れがあるのか、
非常に情感の伝わる良い演奏でした。
そして個人的に注目していたのはティナのテーマです。
植松さんにとってリヴェンジの思いがあるのではないかとの
あらぬ憶測をついしてしまいますが、今回のアレンジは、金管中心の勇ましいもので、
おそらく植松さんの持っているイメージにより近いのでしょう。
私はどちらも好きですがね。
続いて、ギタリストの方をゲストに迎えて5の親愛なる友へと
9のVamo Alla Flamencoが演奏されました。
PAのギターの音の拾い方があまり上手くなく、
スピーカーから鼻が詰まったような音色が流れてきたのは残念でしたが、
特に後者はなかなか良いアレンジで、非常に聴き応えのある仕上がりになっていました。
ここで第1部終了です。
休憩をはさんで第2部は、10のピアノコレクションを演奏したピアニストのソロによる
『ザナルカンドにて』『ユウナの決意』で始まりました。
続いてEyes On Me によるピアノ協奏曲『Love Grows』が演奏されました。
この女性ピアニストは音色に表情を付けるのが非常に上手く、
大変にニュアンス豊かな演奏でした。思わぬ逸材に巡り会えて得した気分になりました。
使用していたピアノは、遠くてよく見えませんでしたが、おそらくスタンウェイだと思います。
ベーゼンドルファーの音色でないことは確かでした。
次にRikkiさんが加わってピアノ協奏曲による伴奏で『素敵だね』をうたいました。
ついで9の『いつか帰るところ』につながって白鳥さんが加わり、
『Melodies Of Life』を歌いました。やはりキャリアが長いだけあって
白鳥さんの歌声は惚れ惚れするものがありました。
最後に7から『片翼の天使』が演奏されて本編は終了です。
アレンジはリユニオントラックスと同じでした。
Liberi Fataliの時に比べてPAのバランスが若干向上しており、
そのおかげでより心地よく演奏に身を委ねることが出来ました。
そして植松さんが舞台に登場し、トークの後、FF11の初公開画像が発表され、
その後アンコールにまず8のラグナの戦闘曲が演奏されました。そして万来の拍手の
後、大トリとして『ファイナルファンタジー』が演奏されました。
アレンジは9のエンディングをベースにしたものと思われます(注)。
重厚な弦の音色であのメロディーが浮かび上がって来た時の感動は
言葉に尽くせません。そして再び会場は万来の拍手に包まれ、終演となりました。
ライヴCDの発売が楽しみでなりません。
コンサートは音響面、特にPAのバランスや、物販など段取りの面で
少々難がありましたが、興行的には間違いなく大成功でしたから、
追加公演も期待できるかもしれません
(注) 私は聴いているときに9のエンディングのアレンジに似たものを感じたため、
このように書きましたが、掲示板では8のエンディングのアレンジに近いという
ご意見も頂戴しました。
はっとりんさんが実際に聞き比べられた所では、
どちらとも微妙に異なるアレンジだそうです。
いずれにせよ、8又は9のエンディングに似たアレンジで、
非常に感動的であったことは確かです。