100通の声

第21声目

◆1通目

 はじめまして。

 僕が植松さんの音楽を「いいなぁ〜」と思い始めたのはFF3からです。
その時の僕はまだ中学生になったばかり。
CDというメディアの存在も知らないくらい若かったです。(笑)
そして『ゲーム音楽』というジャンルも確立していませんでした。
そんな時代に僕は『植松さんの作られる音楽』と出会ったのです。

 その頃の僕は、『FF3メインテーマ』、『クリスタルタワー』、
『暗闇の雲』が大好きで、いつもそのメロディーを口ずさんでいました。
今でなら「サントラCDでも買いに行こ〜」でO.K.なんですが、
当時の音楽メディアは、CDという素敵なアイテム(笑)は存在せず、
テープ(!)が主流でした。

  今や『1人に1台』になろうというCDラジカセ
(今はもうMDラジカセですか?)も『一家に1台』レベルの普及率。
今思うと素敵に無敵な環境ですね〜。
(って書くと年寄りっぽいですが、僕は22才になったばかりです)
根本的にFF3のミュージックテープが販売されていなかったし。(涙)

 ですから、植松さんの音楽聴きたけりゃファミコンをテレビに繋ぐしか
ないわけです。
カセット差し込んで...(この表現も過去のモノですね〜。あ、ゲームボーイがあるか)
『悠久の風』などは、まあすぐに聴けますね。フィールドの音楽だし。
『クリスタルタワー』もインビンシブルで飛んだ後、
城壁を超えれば大丈夫。しかし『暗闇の雲』がねぇ...(笑)
最終セーブポイントから2時間弱は辛いなと。
  そんな僕がとった最終手段は”テープ録音”でした。
テレビのスピーカーにテープレコーダーのスピーカーを直接当てて、
録音ボタンを、「ポチッとな」と押すわけです。
これの弱点は”周囲の音も拾ってしまうこと”でしたが、
当時の僕にとって「好きな時に、自分の好きな音楽が聴ける」
という喜びの前では、そんなものは無いのと同じでした。

 今の僕は「良い音で音楽を聴きたい〜」なんて思ってしまい、
オーディオ系にお金を結構使っているのですが、上に書いた
中学生当時の事を思い出すたびに(FF3のサントラを聴くたびに)
「何か大切なモノを忘れてしまった」という思いが有ります。

 雑音混じりでも素敵な音楽に聞こえた、あの時の気持ちを
忘れてしまっている、そんな気がするのです。 
植松さんの音楽は聴くたびにその事を思い出させてくれます。

 僕が好きな作曲家さんは大勢みえるのですが、その中で、
やはり植松さんが一番です。
「音楽は心で聴くモノ」と初めて教え気付かせてくれたのは、
『植松さんの音楽』でした。
  中学生の時は運動部だったのですが、「音楽をやってみよう」と思い、
高校から吹奏楽部に入部したのも、『植松さんの音楽』との出会いがあったからです。 
  ここに投稿しているのも『植松さんの音楽』のおかげですね。
(まつこさん&書き込みにみえる皆さんにも感謝です)

長々と書いてしまいましたが、最後に・・・。

  「植松さん、音楽って楽しいです!」

◆2通目

 投稿2回目です。
ここに投稿しようとすると、書きたいことが
たくさん出てきて困ってしまいます。
何か一人で5,6通送ってしまう気が。(笑) 
  今回は、「僕がもっとも印象に残っているCD」について書いてみたいと思います。
長くなりそうな予感が・・・。(笑)

 僕のもっとも印象に残っているCD、
それは『ケルティックムーン』です。
初めてこれを聞いた感想は(友人から借りたのですが)、
「このCD、買わんくて良かった〜。」というものでした。
訳の分からないノリ、変な音色、収録曲のそれら全てが
何というか・・・個性爆発ファイヤー(笑)で強烈だったからです。

 ワクワクしながら「どんなアレンジなんやろ〜」
と、楽しみにしていたメインテーマにも、聴いた瞬間
絶望し、「これはハズレやわ」と当時は思っていました。
  しかし、当時からFFマニア、かつ植松さんファンだった
僕(笑)は「一応手元に置いておくかな〜」、との思いから、
このCDを貸してくれた友人に「譲ってくれへん?」と、ある本との物々交換の交渉を持ちかけました。

  友人も『ケルティック〜』がお気に召さなかったらしく、
その交渉は何の問題もなく成立します。
  しかし、手に入れたものの、僕は『ケルティック〜』を持て余していました。
聴かれることなく、ただ棚に並んでいるだけ。植松さんの言われるところの
「完成されることのない、ただの銀の円盤」でした。

 そんなことから少なくとも1〜2年は経ったと思います。
FFのベストアルバムが発売されました。
購入した(もちろんエッセイ付きで・笑)その日、全曲通して聴いて「いいなぁ〜」思ったんですね。
その時は、ブックレットを見ていなかったので、『ケルティック〜』からも数曲が
ピックアップされていたことに、気付きませんでした。
  後で(ブックレット見て)驚きました。
「あの、忌まわしき『ケルティック〜』から何でこんな良い曲が!?」って。(笑)
急いで(『ケルティック〜』を引っ張り出して)聴き直してみると・・・・、良かったです。
すんごく良かった。

 その日からすっかり『ケルティック〜』にどっぷりです。
現在、ケルトの音楽が大好きになり、自分でケルト系のCDを買うようにまでなってしまいました。
(ひいきのアーティストもいます・笑)
こういう事件もあってか、僕の中でがもっとも印象に残っているCDは『ケルティック・ムーン』です。

 今まで触れ合ってきた音楽文化とあまりにも違ったため、
当時の僕は『ケルティック・ムーン』の音色を拒絶したのだと思います。
ちょうど食文化などの違いと同じように。 これって異文化理解ですよね?(笑)
  で、最近の僕は、
「異文化の理解をより深めるためには、自国の文化も理解しなければ!!」との
思いから、
『雅楽』に興味が出てきました。『雅楽』も良いです!!

 植松さ〜ん、FF9は無理だからFF10ぐらいで『雅楽』の曲、入れてもらえませんか?
「ウータイ」のテーマも良かったんですが、もっとジャパニーズテイストを多く入れた感じで。
ひとつ、よろしくお願いします。

 最後に
これからも素敵な楽曲を数多く作ってください。
応援していますので。

−管理人より




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