僕が植松さんの音楽を知ったのは、
ファイナルファンタジー3からである。
その後、メディアをスーパーファミコンに移した
ファイナルファンタジー4以降は、
サウンドの幅も増え、ますますその音楽が際だつように感じた。
そしてさらにファイナルファンタジー7では、
ほぼ完成されたと言っても過言ではない
作品と音楽のバランスに酔いしれた。
特に「メインテーマは」これまでのシリーズの中でも
最も素晴らしい作品ではないかと思う。
FF4の「ギルバートのリュート」は、
ピアノが弾けない僕をピアノに登らせ、「リディア」に心温めたこともあった。
また、「Troian Beauty」は遠い旅先でその不安な心を落ち着かせてくれた。
FF5の「親愛なる友へ」は、何が何でもと思い一生懸命ギターを練習した。
おかげで今も僕の数少ないギターのレパートリーになっている。
「思い出のオルゴール」、桜が散る頃にこの曲をなぜか思い出す。
FF6の「アリア」は、手放しで涙がこぼれた。
そして「墓碑銘」で再びギターを手にするきっかけを作った。
FF7の「エアリスのテーマ」もまた、悲しくなるくらい美しい曲だ。
そして同じメロディーを持つ「教会に咲く花」もまた、
二つのメロディーが奏でるハーモニーに胸を打たれる思いがする。
そして先述の「メインテーマ」は僕がこよなく愛する曲でもある。
この曲を異国で聴くと世界はなんて広いのだろうと教えさせられる、
ある時はニューヨークの摩天楼で、またあるときはトルコの大地で、
ロシアの吹雪の中、キューバの鉄道の車窓から、北欧のフィヨルドを眺めながら、
幾度と無くこの曲を聴きながら世界の広さを感じた。
心に残る音楽をこれまでも数多くの人が創り出してきた、その中には
植松さんの名前ももちろんある。僕は断言できる、植松伸夫、それは
日本のヘンリー・マンシーニと呼んでもおかしくない人物である、と。
世界の友人達にこんなに素晴らしいアーティストがいるんだとこれからも
紹介したいと思います。
これからのご活躍に期待しています。